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​斜頭症のマッサージと矯正について|頭の形の施術のやり方を解説

当店「あたまぁる」は、東京都八王子市で生後4か月~9歳ぐらいのお子様に対し、頭の形を調整する施術を行う整体の事業をしております。
ご予約につきましてはこちら​。

 

当ホームページでは、2023年の1月~12月の間に受けられたお子様50人(性別は、男性29人、女性21人)の親御様からお伺いした情報を紹介していきます。
その上で、頭蓋の形状について、
施術方法ついて解説していきます。

※当店を装った偽サイトにご注意ください・・・当店の名前を使った偽サイトが発見されております。

頭蓋変形について

胎児期~赤ちゃんの時期の頭に様々な原因で外圧が加わると、形状が変化する可能性があります。

 

生後間もない頭蓋は身長の4分の1の大きさのため、赤ちゃんにとっては頭が重たいです。そのため、頸の筋肉を使って床から自力で頭を浮かせたり、向き方に癖があると頭を正面や左右にコントロールすることが出来ません。加えて、頭蓋の骨の間が開いている泉門、骨の間が隣り合って連結する縫合はまだ離れており、骨と骨とを繋いでいる繊維もごく僅かです。また、骨(カルシウム)が付加され始めてから間もいないため、皮膚を含めた断面の厚みは非常に薄いです。なお、外見からは頭と比べて顔が小さいです。参考1)

これらのことから、頭の向きが一定して同じ位置のまま床と接している状況が続くと、頭の重みによる外力と床から受ける力が頭蓋内に向けて持続的に作用します。反対に、頭蓋内は壊れないように外力と同じ力の内力が抵抗します。しかし、脳を容れている構造は軟弱で柔らかいため、外からの力に対して内力が屈してしまうとゆがみが生じます。

 

例えば、切れかけの部分がある紙や消しゴムを引っ張ると切れかけの部分から裂けていきます。そのことから、寝ている新生児の頭に床からの力が作用すると、頭蓋の内部では骨の間が隔たっている泉門や縫合に力が集中してミクロな亀裂が生じる可能性があります。そして、亀裂が生じた後も、直ぐには頸の筋肉を使って床から自力で頭を浮かせたり、頭の向き方に癖があると正面や左右にコントロールすることが出来ません。そうすると、頭をあまり動かせないまま持続的に床からの力を受けるため、頭が成長で拡大しながら亀裂の部分を起点にゆがみが進行していく可能性が考えられます。参考2)

 

つまり、ゆがみのきっかけが始まると予防が難しくなります。しかしながら、育児の際にお子様と視線を合わせたり声掛けをしたり、日常で30分おきに両手で頭を床から軽く浮かせてあげるだけでも、きっかけや進行を多少なりとも予防できる可能性はあります。

斜頭症

斜頭症とは頭が片側に向かって斜めに傾いている状態です。また、疾病、疾患にあたります。
胎児期、出産直後からの向き癖、先天性斜頸、寝方などが原因で片側の後頭部から持続的な外圧を受けると、頭の左右どちらか片側には対角同士を引っ張るゆがみ、反対側の対角同士には圧縮する方向にゆがみ、同時に頭蓋の前後と左右にはずらすゆがみが向かいます。
その際、軸方向で内力の方向が異なるため、外力に負けてしまう時間も早まります。そうすると、ゆがみが生じてから数時間~1週間程で後頭部の扁平が形成されると推測されます。参考3)

親御様がゆがみに気付いた時期は、出産直後15人、生後2,3週3人、生後1か月3人、2か月9人、3か月16人、4か月1人、5か月0人、6か月2人、それ以後1人でした。

 

3Dスキャンで頭蓋の体積を左右で比較した際、CVAIの数値が3.5%以上になると「症」を付ける診断の定義とされています。そして、5%以上で軽度、7%以上で中等度、10%以上で重度、14%以上で超重度とされています。
しかし、病院によってはCVAIの数値が軽度であっても、頭蓋、耳の位置、顔を視覚的に見てゆがみが大きければ重度と判定する場合があるようです。そのことから
CVAIの数値上では中等度であっても、眉間から耳珠までの長さを左右で比較した際に1㎝以上のずれを示したことで重度の判定を受けたと親御様から伺いました。
また、生後2か月で軽度、生後3か月で中等度に近い軽度の斜頭で来店された生後4か月のお子様は、生後6か月までCVAIの数値の
推移をた上でヘルメット治療を開始を検討してもいいと病院で言われたと伺いました。

 

なお、CVAIの数値が3.5%未満になると、目の大きさや頬骨の膨張に左右差が見られる場合があります。そして、軽度以上になると、左右の耳の位置にずれが現れます。そのことで、耳介や外耳道の変形、耳の位置が顔に近くずれている側の額と頬骨が前方に突出、耳の位置が後頭部側に近くずれている側の側頭部や頭頂部の側方突出が現れます。さらに、中等度以上から重度になると、耳の位置が顔側にずれている側の頭頂部の増高と前頭部の側方突出、片側の後頭部の扁平と反対側の後頭部が側方と後方への突出、片側の後頭部の扁平側とは対角側の前頭部~こめかみ・側頭部のかけての扁平の進行が現れます。
 

それらのことで、赤ちゃんをあおむけ姿勢にして顎下から顔を見た際、耳の位置のずれ、額や左右の頬骨の傾斜を確認出来ます。また、顔を正面から見た際にこめかみの広がりの左右差を確認が出来、併せて片側のこめかみの斜め扁平側の側頭部から後頭部が外側に向かって突出して見える場合があります。
50人中12人の赤ちゃんの親御様から左右の耳の位置がずれていると伺いました。その際、12人全員に眉間から耳珠までの長さを左右で比較した際に5mm以上のずれを確認出来ました。また、12人の内2人のお子様の親御様から、帽子やヘルメットを被るとずれてしまうと伺いました。施術者の主観では、わずかな左右の耳のずれを含めると50人中34人のお子様に見られました。

 

過去に、ヘルメットの機関でレベル5段階中4の判定を受けた生後4か月のお子様の施術に携わった際、扁平側と反対側の後頭部に出っ張りが見られたことで、顔を正面に向いた際に頸や肩が床から浮き上がってしまいました。
そうすると、寝ている姿勢が安定しないため、頭を後頭部の扁平側に向けたまま反対側の肩が浮き上がってしまい反り返る動作をしていました。そのため、胸を張ってしまい手を組む動作が出来ず、加えて身体を左右に動かすことが難しそうでした。

そのことから、片側の後頭部が出っ張ることで頭の前後径が長くなると、赤ちゃんが発達する過程で行われる動作に影響を与える可能性があります。

 

加えて、頭蓋の前後にずらすゆがみが生じると、額と頬骨には正反対の横方向にずらす力が向かうため、顔を正面から見た時に鼻中隔の湾曲、下顎の偏位が現れる可能性があります。そのことから、親御様からはお子様に下唇のゆがみが見られたり、下顎を同じ方向へ向けて横に動かす癖があると伺うことがあります。
50人中5人の親御様から顔のゆがみが気になると伺いました。施術者の主観で額の形、目の大きさに若干の左右差が見られる方を含めると、50人中36人に顔のゆがみが見られました。

 

50人の内、右後頭部が斜め25人、左後頭部が斜め22人でした。その際、38人のお子様に赤ちゃんの時期から向き癖があり、その内36人が出産直後からあったと伺いました。なお、帝王切開で出産された赤ちゃんの親御様からは、胎児期に頭があばら骨に当たっていたと伺いました。また、50人の内2500g未満の体重で生まれた4名の内2名のお子様は、保育器の中でミルクの吐き戻しを防ぐため右向きに寝かされていたと伺いました。吸引分娩で出産した7人の内5人の赤ちゃんに出産直後からゆがみが見られたと伺いました。

 

以前、片麻痺がある1歳の男の子の施術に携わった際、仰向けになると後頭部の扁平側に向かって大きく傾いてしまい、手で頭の位置を補助しないと顔を正面に向けていられる時間が少なかったです。
また、頭の前後が長い斜頭の9歳の男の子からは、仰向けの姿勢で顔を正面にすると肩が浮き上がることで首が痛くなってしまい、頭を左右に向けていないと寝れないと伺いました。

赤ちゃんは、顔を正面に向けるために顎を引いた姿勢を作ります。その際、引く力が弱く顎が上がってしまうと、向き癖がつきやすく寝ている期間も長くなります。そうすると、斜頭の変形が強く現れたり、頸すわりが遅くなる可能性が考えられます。そういった場合は、頭の後ろ側に手を入れた上で仰向けの真っ直ぐな姿勢を作ってあげたり、対面抱っこをして顎引きを促す動作を早期から行うことが重要です。
なお、抱っこ紐に付属されているヘッドサポートは、頭や首のぐらつきを防止するために役立ちます。ですが、赤ちゃんに向き癖が見られる場合、カバーを受けている側の耳の後ろから片側の後頭部に向けてカバーからの外力が作用するため長時間の使用には注意が必要です。
また、後頭部の扁平が現れた後に発達の過程で寝返りが出来るようになると、赤ちゃんは向き癖の方向に頭を向けたうつぶせ寝を好むようになることで、片側のこめかみが平坦になったと伺うことがあります。
そのため、うつぶせ寝が見られた直後からあおむけへの体位変換を常に促すことが重要になります。

短頭症

短頭症とは頭蓋の前後が短い状態をいいます。頭を真上から見た時に台形や正三角形にみえたりします。そのため、左右の前頭や側頭の横方向への膨張左右の頭頂部の増高、額の中心の突出が見られます。また、左右の側頭部が外側に膨張とすると左右の耳が開いて見える場合があります。
頭の前後径と横径の幅を比較した際、長幅指数(幅×100/長)の数値が80以上で「症」を付ける診断の定義になるとされています。日本人の場合は80以上94未満であれば正常、94以上で軽度、101以上になると重度とされています。また、ダウン症の赤ちゃんは短頭傾向にあり、長幅指数が85以上になるとされています。
50人の内3人のお子様は、後頭部が平たく絶壁頭、左右のハチ張り、頭頂部の高いことが気になり来店されました。共通しているのは、出産直後から寝ている時に真上しか向かなかったと親御様から伺うことです。

 

赤ちゃんは顎を引く姿勢になると、頭蓋は左右を横方向へ引っ張る方向、頭の前後が縮まる方向、額の中心と頭頂部を突出する方向へ向かって微小な運動が行われます。その上で、後頭部の中心から頭蓋内に向かって床からの外圧を持続的に受けた際に内力が負けてしまうと、頭蓋が運動する方向に沿ってゆがみが生じます。
そのことから、頭を補助する寝具を使用すると緩衝材になりますが、頭の位置は高くなることで顎引きが強くなる可能性があります。そのため、枕、ベビーカー、バウンサーを毎日長時間の使用になると、短頭や絶壁のリスクが考えられるため注意が必要です。

長頭症

長頭症は頭の前後が長い状態を言います。長幅指数の数値が75未満になると「症」を付ける診断の定義とされています。70​未満で過長頭になります。早産により未熟児が保育器の中で呼吸を確保するために長期間にわたり横向きで寝ていたことが原因として考えられます。過去に、頭の前後が長く舟状頭蓋の疑いがある4歳の男の子の施術に携わったのみで、それ以外の長頭は見たことがありません。

自然に治らない

1つ目の理由は、ゆがみが生じ変形する過程で、頭蓋骨は骨折をしないからです。
つまり、頭蓋が骨折をして変形した場合、骨折リモデリングと言う正常な骨の形に矯正される作用が期待できます。しかし、ゆがみが生じて変形した後の頭蓋に対してはリモデリングが行われません。参考4)
なお、頭囲が拡大する
成長は、骨と骨とが接合している縫合に骨が付加されることで行われます。その際、成人に近づく共に、縫合接合する部分が嚙み合う形に変化していきますが、リモデリングが発生しないため、変形をしたまま嚙み合う成長をしていく可能性が高いです。

 

2つ目は、頭蓋の骨と骨とが向かい合って連結している縫合は、間隔が広い身体の四肢の関節と比べて間隙が狭いからです。そうすると、マッサージで頭の結合組織の血流や神経伝達の働きを促進しても、縫合により頭の運動が制限されているため、効果として期待される変形の矯正作用が働かないことです。

 

3つ目は、頭の骨を包む帽状の腱膜は皮膚と密着していますが、骨との結合が緩いからです。そのため、自身の力で額の頭皮を上下に動かした時に、頭皮が骨の上を滑走してしまうことで骨を正常な位置に戻すことが出来ません。

 

4つ目は、赤ちゃんの頭蓋は柔らかくても、ゼリーやゴムボールのように押して元に戻る弾力性を持ち合わせていないからです。そのため、ゆがみが生じると、直ぐに元の状態に戻らない粘土のような性質を持つからです。​

 

しかしながら、赤ちゃんは頸がすわり始めると、頭部に付着する胸鎖乳突筋や背部の筋肉が運動されます。そうすると、徐々に様々な動きが出来るようになるため、頭に作用する外力の方向が一定ではなくなります。そのため、月齢を重ねながら変形が改善していく可能性はあります。

 

ですが、必ずしも短期で改善するわけではありません。改善している間にも大泉門の閉鎖が始まることで、早ければ8か月頃から形状が定まっていきます。その上で、頭蓋は2歳の頃までに、体積の拡大する成長が急速に行われます。併せて、厚みも増していきます。そうすると、頭蓋の強度や剛性が高くなります。そのことから、赤ちゃんの時期のCVAIの数値が3.5未満であっても、2歳の時点で変形が残留している可能性が高いです。
頭蓋の容積は2歳になると成人の約70%、7歳の頃には成人の約90%に達すると言われております。施術で9歳頃のお子様の頭を触れると、ほぼ成人の大きさに達しているように思います。
また、頭蓋骨の厚みは2歳~4歳で2mm~3mm、大人の男性は最も厚い部分で約7mm~8mmと言われています。加えて頭蓋骨が互いに隣り合い接合する縫合は、成長と共に骨が付加が発生することで、成人に近づくにつれて嚙み合った接合となります。そうして大人になると、縫合の骨結合化が始まります。一般的には35歳の頃から矢状縫合の閉鎖が始まる言われています。それによって、大人の頭蓋は骨で組み立てられた構造がより補強されることで、脳や神経系は保護されています。
そのため、年齢と共に頭囲の大きさが大人に近づいていく程、頭蓋の厚みが増すことで強度や剛性が高くなり柔軟性が低下していきます。そして、縫合の閉鎖が始まると頭蓋はより強固になります。そうした背景から、2歳の頃と比べて、年齢と共に段々と形状が定まっていきます。参考5)

 

以上のことから、横径と前後径がバランスよく拡大したとしても、子どもの頃のゆがみの大きさによっては、大人になっても外見でわかる変形を残していると推測されます。

 

50人の内、0歳から頭のゆがみが気になり1歳を過ぎて来店された14人の親御様からは、当時からあまり良くならないという声が4人、多少は良くなっているが未だゆがみが残るという声が10人でした。なお、2024年から来店された親御様からは、良くなっていたゆがみが2歳、3歳になって再び目立ってきたと伺うことがあります。

調整のやり方

当店の施術は、斜頭症に対する矯正やマッサージや手技の方法ではありません。頭の形の調整になります。また、絶壁を治すというよりも、形の左右差やゆがみを調整することが目的となります。
施術のやり方は年齢や頭蓋の形状に関わらず、呼吸に伴う胸郭の動きに合わせて、左右の頭頂部や側頭部の表皮を両手のひら全体で持続的に触れているのみです。

 

例えば、頭に対し手指や手掌で皮膚の色が白くなる程の力で押します。すると、手のひらや足の裏以外の皮膚は非常に薄いため刺激は頭蓋骨に到達し、手の力と同じ力の内力が発生することで、頭蓋は凹んだり、膨らんだり、壊れたり、位置が動いたりしないように内力は抵抗します。そうすると、赤ちゃんの頭は非常に柔らかいため、手の力に対し内力は抵抗出来ずに負けてしまう可能性があります。

 

また、頭蓋骨の縫合は、40歳を過ぎても閉鎖が起きていない箇所が存在する可能性があります。なお、閉鎖をしていない部分の接合を繋ぎとめている靭帯はごく僅かです。
そのため、ゆがみが生じ位置を変えた頭蓋に対し、正常な方向に戻そうとするために手で縫合の接合部に引き離す力をかけてしまうと、骨で組立てられていた構造を緩めてしまう可能性が考えられます。そうすると、横になって寝ている状況などで頭蓋に外力が作用した際に、形状を保持する力が低下する可能性があります。

 

つまり、頭蓋に対し手指や手掌で押す、こねる、さする、なでる、揉む、引っ張る、叩く、動かすなどをすると、内力というストレスが生じることで負担がかかります。そうすると、頭蓋の構造は不安定になることで、ゆがむきっかけを与えてしまいます。

 

以上のことから、頭蓋の変形(骨の変形)に対するマッサージ・矯正・手技療法は、ゆがみが調整がされないことから、効果がないもしくは悪化するおそれがある相対禁忌症に相当する可能性が考えられます。現に、頭の変形はあん摩、マッサージ、指圧の施術による治療効果が期待できる適応症に含まれていません。参考6)

穏やかに触れる

頭蓋は左右対称の形状に併せて、呼吸に伴う胸郭の動きに応じて目には見えない程の左右対称の運動を行います。しかし、ゆがみが生じると左右非対称の形状に沿った運動となります。そのことから、頭蓋の形状が左右非対称になると、正確な方向に向けて運動が行われません。

 

なお、頭蓋にゆがみが生じると、骨をコーティングする頭皮もゆがむ方向に引っ張られます。すると、ゆがみが生じて間もない赤ちゃんの頭皮には光沢が見られたり、頭を触れた際に頭皮の緊張や動きの硬さを触知できることがあります。そのことから、皮膚が敏感になっているため、頭皮を指先で触れたり手のひらで軽く動かしたりするだけでも痛みを感じてしまう可能性があります。

 

しかしながら、呼吸に応じた運動を妨げないように両手のひら全体で皮膚の色が白くならない程度の圧力で頭を触れていると内力が生じないため、わずかではありますが頭蓋の粘性や皮膚の動きを利用して形を調整することが出来ます。

 

その際、頭を包みながら表皮を持続的に触れたり、頭蓋の形状に沿って表皮に微弱なずらす力を加えていくと、頭皮の緊張が緩んでいくことで、呼吸に伴う胸郭の運動に応じた頭蓋の運動が正常な方向に誘導されていきます。そうすると、次第に頭の左右差が整っていきます。
ですが、頭蓋の構造には個人差が大きく、
早ければ生後5か月ぐらいから硬くなる場合があります。そうすると、手の圧力が強すぎても抵抗し弱すぎても頭蓋は動かないため、構造に応じて手の圧力を変えていきます。
通うペースはこちら。

​生後4か月から開始する

当店では、赤ちゃんに対する頭の施術をゆがみが落ち着くのを待ってから行います。
生後1か月頃に親御様が頭のゆがみに気付き、その後の経緯を伺うと、生後3か月頃にゆがみが悪化したが、その後は落ち着いて生後6か月頃に改善したと言われました。つまり、出産直後から生後1か月の頃にゆがみが生じると、その後に進行し、生後3~4か月頃にゆがみの悪化のピークを迎える可能性があります。そのことから、月齢が進むにつれて良くも悪くもCVAIやCIの数値が推移する可能性があります。

 

そうした背景から、月齢の早い時期から施術を行い直後は良くなったとしても、頭蓋の内部ではゆがみが進行していることから、悪化を止められない可能性が高いです。その際、施術を受けたことで悪化したと誤解を招いてしまったり、更に悪化を招く可能性が推測されます。

 

それらのことから、変形を発症する前、最中、直後の時期でもある新生児~生後4か月未満の頭蓋の構造を材料力学の視点で言うと、外力の作用に対してゆがまないように安全率を考慮した設計がされていない状態であると推測されます。また、変形を発症していない赤ちゃんと比べて、外圧に耐えられる限度が低いことでゆがみが生じている可能性があります。そのため、発症直後の頭蓋内は不安定な状態であることが考えられます。仮に、頭蓋の構造を考慮した上で真皮層に入り込まない程度の力で施術を行ったとしても、簡単に内力の耐え得る限度を超えてしまう可能性が高いです。

 

生後4か月を過ぎた頃になると、頭蓋の骨が隣り合うことで縫合という連結をする部分が密着し、併せて頭頂の骨が離れて連結をしている小泉門が接近します。参考7)また、赤ちゃんは頭の位置を変えて保ち続けることが出来るようになります。そうすると、あおむけで寝ていても後頭部が持続的に同じ位置で接しなくなります。これらのことから、床から受ける力が左右の後頭部に均一にかかります。その結果、頭蓋内部の補強が始まることでゆがみが落ち着き、生後5,6か月の頃から悪化をした分が改善されていきます。

 

以上のことから、施術の外力に対し頭蓋が安定した構造を保つことが出来るようになる生後4か月から施術を開始します。なお、生後4か月頃ゆがみに気が付いた場合、1か月待ってから施術を開始することをすすめます。その上で、適切に施術を行えば特に大きな危険性はありません。早い月齢の施術についてはこちら。

​受ける姿勢

基本的に0歳~5歳未満のお子様は、身体を起こした状態で施術を行います。あおむけで施術を行うと、床から受ける力が頭蓋内に生じ、手の力が正確に伝わらないからです。

 

そのため、0~1歳のお子様は、保護者様がベッドや椅子に座っていただき、お子様との対面抱っこをお願いしています。その上で、施術者は頭の後ろ側から両手で左右の頭蓋を触れて穏やかに調整を行っていきます。※首のすわりがまだで頭がぐらついてしまう場合、あおむけで行うことがあります。反対に、頸すわりがまだでも、向き癖が強い場合は抱っこで行います。

2,3,4歳のお子様は、座り姿勢になり行います。なお、年齢的に形状が定まり始めます。そのことから、両手で左右の頭蓋を触れている際に、微弱な力を加えながら左右差の調整を行います。

5歳の頃になると頭蓋の剛性が高くなります。そのため、ベッドであおむけになり行います。その上で、頭を片手で頭の後ろ側から軽く浮かせて支えます。そして、頭の重み、頸の上下左右の運動に応じた頭蓋のわずかな動きを利用しながら後頭部に向けて微弱な力を加えていきます。※形状や頭の柔軟性に応じて座って行う場合もあります。
はじめての方はこちら。

​変形の矯正・頭の施術について

結論から言うと、頭の変形に対する「矯正・マッサージ・手技療法」は医師のみが行えます。その理由は、頭蓋の変形に対し頭に「施術者の体重をかける」、「受けている者が痛みを感じる程度の強さで行う」、「優しいソフトな刺激で痛みを伴わない強さで行う」などの施術方法は年齢や頭蓋の構造に関わらず医師に当てはまり、また医師が行わなければ人体に危害を及ぼし、もしくは及ぶ恐れのある医療行為となるからです。また、斜頸に対するマッサージや徒手矯正も同様です。

 

昭和30年の最高裁判例では、「医学上の知識と技術を有しない者が、みだりにこれを行うときは生理上危険がある程度達しているとき、禁止されるべき医療行為とする」としています。なので、医師以外の者が医療行為を業務として行ったり、ホームページや広告に謳うと、医師法や医療法に抵触する可能性があります。

 

一方、あん摩マッサージ指圧師は、医療行為である変形徒手矯正術(手による変形の矯正やマッサージや手技療法)を医師の診断と同意書もしくは保険医の同意書が必要の上で、肩、肘、手、股、膝、足の6大関節にのみ行うことは許されています。
ですが、頭に関節は存在せず骨の変形の矯正にあたることや、頭の矯正は医療行為となるため医師が該当します。そのことから、あはき法(あん摩マツサージ指圧師・はり師・きゆう師等に関する法律)に頭蓋変形の矯正・マッサージ・手技療法は含まれていません。したがって、斜頭症や絶壁頭に対する変形徒手矯正術は免許で許されていないため出来ません。

医師以外のマッサージ師が行う変形徒手矯正術については、厚生労働省保険局医療課長 より以下の通知がされています(保医発1125第1号 令和2年11月25日)。

それらのことから、頭の施術は内容次第で医療行為に含まれる可能性があります。しかしながら、全てが医療行為になるとは言えません。昭和35年1月最高裁判所大法廷は、無資格者が医業類似行為を業として行うことに対し「人体に危害を与えず、保健衛生上、悪影響のない医業類似行為であれば、これを業としてもさしつかえない」とする判決を出しています。

 

そのため、医師以外の者が頭の変形の施術を行う場合、マッサージや矯正や手技とは異なる施術のやり方をした上で、危険性を伴わない尚且つ少しでも危害を加えてしまう恐れがない内容で生理上の危険が達しないように施術を行うことが条件となります。したがって、無資格者の整体院は施術を行うことは可能です。

頭蓋の強度や剛性は、年齢・性差・成長・柔軟性・縫合部の接合の仕方・厚みの影響により個体差は大きくありますが、頭を触れている手の圧力(ヘクトパスカルhPa=血圧mmHg×1.3)は、赤ちゃんは26~39hPa以上、1歳半~5歳は39hPa~52hPa以上、小学生以上は52~65hPa以上になると頭蓋の構造が耐え得る限度を超えてしまい医療行為にあたる可能性が考えられます。(足のひどいむくみの人が履く医療用の着圧ソックスの中で、足首にかかる最も強い圧力が65hpa=50mmHg程度)

 

例えば、ボールペンはペン先が尖っていることで字を書くことが出来ます。そのため、指先を使用して頭を施術すると、手のひらで頭を触れている面積と比べて力の働く面積が小さくなることで圧力は大きくなります。

 

それらのことから、当店では必ず手のひらや指腹で頭を触れ、頭蓋の構造が耐え得る疲労限度未満の圧力で施術を行います。その際、赤ちゃん~2歳未満は6.5hPa未満~26hPa未満、2歳~5歳未満は6.5hPa未満~39hPa未満、5歳~10歳未満は6.5hPa未満~52hPa未満、10歳~大人は6.5hPa未満~65hPa未満となります。

医師以外は整体として行う

結論として、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、柔道整復師、理学療法士、助産師は頭の変形の施術は出来ません。​
例えば、斜頭症に対し免許で許されている方法で施術を行うと、医療行為にあたるからです。その際、医療行為にあたらない内容で施術を行った場合でも、業務の範疇を超えてしまいます。
また、各医療免許の法律に定めている規定が適用されているため、医師はそれ以外の医療免許保有者に対し、頭に行う変形の施術については具体的な指示を行いません。そのことから、理学療法士は運動器疾患に対し病院内や医師の具体的な指示があれば理学療法としてマッサージを行いますが、頭に直接行う変形の施術は理学療法の対象ではないため医師は指示をしません。
事実、あはき法・柔道整復師法・理学療法士及び作業療法士法・保健師助産師看護師法の免許で出来る業務の範囲に形を変える目的で行う頭の施術は含まれていません。参考8)

 

仮に行ってしまうと業務の範囲外の行為となることから、万が一施術事故が起きてしまった場合、施術者は責任を負うことが出来ません。そのため、施術者が保険に加入していても、業務に関わらない施術で起きた事故では保険は下りず、自ら出向いて施術を受けた側の責任となります。

 

また、本来の業務から逸脱した施術で事故を起こした場合は医療資格の及ぶ範囲外となるため、無資格者の施術事故と同義になります。そのため、頭の変形は免許で認められている施術方法に適応した症状に含まれないことから人体に危害を加える恐れがあり、無資格者の危険を伴う可能性がある内容で行った施術と遜色ありません。

 

なお、施術事故が発生する原因は、医師以外の者が頭に対し矯正やマッサージや指圧あん摩などの手技療法のやり方で施術を行ってしまうことです。頭蓋の構造や形状を考慮した方法ではないことや、仮に考慮して行っても外からでは頭蓋内は見えないため構造が軟弱であった場合は危険性を伴う可能性があるからです。
もう一つは、頭に加えて乳幼児の斜頸や向き癖に対する首から背部の施術を含めてしまうことです。そうすると、身体の筋肉の緊張や弛緩を強めてしまう恐れがあるからです。
結果として、業務から逸脱した行為を行う施術者が出てくると事故につながり、実際に事故は年々増加しております。そのため
、施術は頭のみに行い、頭蓋の平面に対して直交した骨に到達する刺激は一切加えません。

 

斜頭症矯正を広告に掲載している治療院の地域を管轄する保健所に確認をしたところ、「頭の変形は、あはきに含まれないため出来ない。また広告に謳えない。加えて医療行為である。施術者は業務の範囲外で行った施術であるため責任を負えない。仮に施術を受けて事故が起きてしまった場合は保険が下りない。そこには行かず別の所をあたるように。」と否定しています。

 

なお、免許者が治療院や接骨院を開業する際に保健所へ届出をする理由は、免許で許されている業務を行うための施設を設けた上で、構造設備基準等、広告制限などを遵守して業を行うことが義務付けられているからです。そのため、免許者が保健所登録を受けて頭の施術業務は出来ません。

 

それらのことから、医師以外の医療免許保有者が治療院や接骨院や助産院で施術を行う場合、免許は無効となります。その上で、無資格者が行う整体や民間療法となり、保険適用外の自費となります。

また、医師以外の医療免許保持者は、法律に定められた事項以外の広告の掲載は認められていません。業務の範囲外の施術について広告に謳うと業務における不正行為となり、あはき法第7条第2項、柔道整復師法第24条第2項に該当し、広告に関する規制の対象となります。仮に、違反が認められると、あはき法第9条、柔道整復師法第8条により一定期間の業務停止、又は免許取り消しが命じられる可能性があります。

 

広告に関する規制については、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律の条文上、以下の通り定義されています(第7条第2項)。

また、令和6年7月12日の第11回 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会では以下の通り定義されています(資料4)。

そうした背景から、変形の矯正を行うのに国内で有効な医療資格を所持している・経験豊富な国家資格保有者が在籍し施術を担当する・無資格の整体ではなく保健所登録を受けている治療院であるため安心などの文言を謳うと、法令に基づいて都道府県に届け出られた施術所であることを強調した誇大な広告であります。
また、国家資格保有者が施術を行っていることは事実ではありますが、頭の変形に有効な資格であるから医療国家資格を必要とする業務を行っていると捉えられる表示であり、利用者に誤認されやすく事実と反するため適法ではありません。そのうえ、無資格者の施術よりも著しく優良であると誤認される表示であります。

 

そうすると、景品表示法第5条第1号により優良誤認表示となり、景品表示法の条文上では以下の通り定められています(景品表示法第5条1号)。

以上のことから、国内で頭の変形に対する有効な医療免許は医師のみとなります。そのため、医師以外の医療免許保持者・無資格者は頭の変形に対し、整体や民間療法として施術を行います。
当店の施術者は柔道整復師の免許を所持していますが、現状では接骨の業務をするわけではないので保健所への届出は不要です。施術は免許者としてではなく、無資格の整体として矯正・マッサージ・あん摩指圧の手技療法とは異なる、穏やかに触れるやり方で斜頭症や絶壁頭などの頭の形に対する調整を行っております。

参考文献

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