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​赤ちゃんの頭の形を整える方法を紹介

当店「あたまぁる」は、東京都八王子市で生後4か月~9歳ぐらいのお子様に対し頭の施術を行う事業をしております。ご予約につきましてはこちら​。

 

当ホームページでは、2023年の1月~12月の間、施術を受けられたお子様50人(性別は、男性29人、女性21人)の親御様からお伺いした頭の形についての情報を紹介していきます。その上で、施術の方法について解説していきます。

頭蓋変形について

日本人の中では地方によって頭の形が異なります。山陰から北陸の日本海側、東北、北海道では頭の前後径が長い長頭の傾向、近畿や西日本では前後径が短い短頭の傾向、関東は長頭と短頭の中間で中頭の傾向になります。
このほかに、胎児期~赤ちゃんの時期の頭に様々な原因で外圧が加わると形状が変化する可能性があります。
生後間もない頭蓋は身長の4分の1の大きさのため、赤ちゃんにとっては頭が重たいです。そのため、頸の筋肉を使って床から自力で頭を浮かせたり、向き方に癖があると頭を正面や左右にコントロールすることが出来ません。加えて、頭蓋の骨の間が開いている泉門、骨の間が隣り合って連結する縫合はまだ離れており、骨と骨とを繋いでいる繊維もごく僅かです。また、
骨(カルシウム)が付加され始めてから間もいないため、皮膚を含めた断面の厚みは非常に薄いです。なお、外見からは頭と比べて顔が小さいです。
1)

これらのことから、頭の向きが一定して同じ位置のまま床と接している状況が続くと、頭の重みによる外力と床から受ける力が頭蓋内に向けて持続的に作用します。反対に、頭蓋内は壊れないように外力と同じ力の内力が抵抗します。しかし、脳を容れている構造は軟弱で柔らかいため、外からの力に対して内力が屈してしまうと以下のゆがみが生じます。

斜頭症の変形の仕方

斜頭症とは頭が片側に向かって斜めに傾いている状態です。また、疾病、疾患にあたります。3Dスキャンで頭蓋の体積を左右で比較した際、CVAIの数値が3.5%以上になると「症」を付ける診断の定義とされています。そして、5%以上で軽度、7%以上で中等度、10%以上で重度、14%以上で超重度とされています。しかし、病院によってはCVAIの数値が軽度であっても、頭蓋、耳の位置、顔を視覚的に見てゆがみが大きければ重度と判定する場合があるようです。

 

胎児期、出産直後からの向き癖、寝方などが原因で片側の後頭部から外圧を受けると、頭の左右どちらか片側が対角同士を引っ張るゆがみ、反対側の対角同士が圧縮する方向にゆがみ、同時に頭蓋の前後と左右をずらすゆがみが向かいます。
その際、
2軸の方向で異なる引っ張りと圧縮の内力が生じているため、外力に負けてしまう時間も早まります。2)そのことから、早ければ数時間~1週間程で後頭部の扁平が形成されると考えられます。
親御様がゆがみに気付いた時期は、出産直後15人、生後2,3週3人、生後1か月3人、2か月9人、3か月16人、4か月1人、5か月0人、6か月2人、それ以後1人でした。

 

なお、頭蓋の左右にずらすゆがみが生じると、外見から耳の位置のずれの確認が出来ます。また、ずれが顕著であれば耳介、外耳道の変形が現れる可能性があります。併せて、左右の耳の位置のずれが顔に近い側の額と頬骨が突出します。そのことで、こめかみや目の大きさに左右差が現れる可能性があります。
50人中12人の赤ちゃんの親御様から左右の耳の位置がずれていると伺いました。施術者の主観で、わずかなずれを含めると50人中34人のお子様に見られました。

 

加えて、頭蓋の前後をずらすと、額と頬骨には正反対の横方向にずらすゆがみが向かいます。そうすると、顔を正面から見た時に鼻中隔の湾曲、下顎の偏位が現れる可能性があります。そのことから、親御様からはお子様に下唇のゆがみが見られたり、下顎を同じ方向へ向けて横に動かす癖があると伺うことがあります。
50人中5人の親御様から顔のゆがみが気になると伺いました。施術者の主観で額の形、目の大きさに若干の左右差が見られる方を含めると、50人中36人に顔のゆがみが見られました。

 

50人の内、右後頭部が斜め25人、左後頭部が斜め22人でした。38人のお子様に赤ちゃんの時期から向き癖があり、その内36人が出産直後からあったと伺いました。なお、帝王切開で出産された赤ちゃんの親御様からは、胎児期に頭があばら骨に当たっていたと伺いました。また、50人の内2500g未満の体重で生まれた4名の内2名のお子様は、保育器の中でミルクの吐き戻しを防ぐために右向きに寝かされていたと伺いました。吸引分娩で出産した7人の内5人の赤ちゃんに出産直後からゆがみが見られたと伺いました。

 

以前、片麻痺がある1歳の男の子の施術に携わった際、仰向けになると頭が斜め側の後頭部に向かって大きく傾いてしまい、手で頭の位置を補助しないと顔を正面に向けていられる時間が少なかったです。
また、頭の前後が長い斜頭の9歳の男の子からは、仰向けの姿勢で顔を正面にすると肩が浮き上がることで首が痛くなってしまい、頭を左右に向けていないと寝れないと伺いました。

短頭症とは頭蓋の前後が短い状態をいいます。頭の前後径と横径の幅を比較した際、長幅指数(幅×100/長)の数値が80以上で「症」を付ける診断の定義になるとされています。日本人の場合は80以上94未満であれば正常、94以上で軽度、101以上になると重度とされています。また、ダウン症の赤ちゃんは短頭傾向にあり、長幅指数が85以上になるとされています。

 

50人の内3人のお子様は、後頭部が平たく絶壁頭、左右のハチ張り、頭頂部の高いことが気になり来店されました。共通しているのは、出産直後から寝ている時に頭の向きを真上にしか向かなかったと親御様から伺うことです。そして、後頭部の中心が外圧を受けると、頭の左右が横方向に引っ張る方向、頭の前後が縮まる方向にゆがみが向かいます。また、赤ちゃんは頭と比べて顔が小さいことから仰向け寝で少し顎を引いて床と接する状況になることで、額の中心と頭頂部が併せて突出する可能性があります。

 

長頭症は頭の前後が長い状態を言います。長幅指数の数値が75未満になると「症」を付ける診断の定義とされています。70​未満で過長頭になります。過去に、頭の前後が長く舟状頭蓋の疑いがある4歳の男の子の施術に携わったのみで、それ以外の長頭は見たことがありません。

自然に治らない

その理由は、ゆがみが生じ変形する過程で、頭蓋骨は骨折をしないからです。つまり、頭蓋が骨折をして変形した場合、骨折リモデリングと言う正常な骨の形に矯正される作用が期待できます。しかし、ゆがみが生じて変形した後の頭蓋に対してはリモデリングが行われません3)

 

2つ目は、頭蓋の骨と骨とが向かい合って連結している縫合の間隙が狭いからです。そのため、間隔が広い身体の四肢の関節と比べて、頭の運動が制限されることです4)


3つ目は、頭の骨を包む帽状の腱膜は皮膚と密着していますが、骨との結合が緩いからです。そのため、自身の頭皮が動いたと同時に線維は動きますが、骨は動きません。5)

 

4つ目は、赤ちゃんの頭蓋は柔らかくても、ゼリーやゴムボールのように押して元に戻る弾力性を持ち合わせていないからです。そのため、ゆがみが生じると、直ぐに元の状態に戻らない粘土のような性質を持つからです。​

 

しかしながら、赤ちゃんは頸がすわり始めると、徐々に様々な動きが出来るようになるため、頭に作用する外力の方向が一定ではなくなります。その際、頭部に付着する胸鎖乳突筋や背部の一部の筋肉が運動されます。それらのことから、月齢を重ねながらゆがみが改善する可能性はあります。ですが、必ずしも短期で改善するわけではありません。改善している間にも、頭蓋は成長で2歳頃までに急速な体積の拡大をしながら骨の剛性が高くなることで形状が定まってしまうと、2歳を過ぎても変形が残留してしまう可能性があります。そのため、ゆがみが中等度以上になると、残ってしまう可能性が高くなります。
50人の内、0歳から頭のゆがみが気になり1歳を過ぎて来店された14人の親御様からは、当時からあまり良くならないという声が4人、多少は良くなっているが未だゆがみが残るという声が10人でした。

​施術について

結論から言うと、手による頭蓋の変形に対する施術は、医師のみが行えます。
その理由は、ゆがみ、いびつ、斜頭症、短頭、絶壁などの症状の施術、もしくは頭蓋に対する矯正、整復、形を変える目的で行うマッサージや手技は全て医療行為になるからです。

斜頭症の施術、矯正は医師、マッサージ師のみが行えると掲載している治療院がありますが、掲載している地域を所轄する保健所に確認した所、あはきに含まれておらず医療行為であるため否定しています。
仮に、施術を受けて万が一事故を起こしてしまった場合、業務の範囲外で行う施術であるため施術者は責任を負うことが出来ません。そのため、施術者が保険に加入していたとしても保険が下りません。そのため、施術を受けずに別の所をあたってほしいとのことです。
なお、マッサージ師、柔道整復師に認められている矯正、整復、形を変えるために行うマッサージは、脳卒中後遺症や変形性関節症に現れる四肢の関節変形または四肢の骨折に対し、医師の診断と同意書が必要の上で行えるものです。
そのため、頭蓋に行うことは、あはき法、柔道整復師法に含まれておらず医療行為になります。
6)

 

以上のことから、医師以外の者は頭蓋に対し、変形の施術、矯正、整復、形を変える目的とするマッサージや手技は行えません。
その上で、施術を行う場合、整体や民間療法の括りとなり、頭の形の調整を行います。
なお、当店の施術業務は、八王子市の保健所に確認をした上で行っています。

調整のやり方

​頭の形の調整は年齢、頭蓋の形状に関わらず、呼吸に合わせて左右の頭頂部や側頭部の表皮を両手のひら全体で持続的に触れているだけです。
その理由は、手のひらや足の裏以外の皮膚は非常に薄いため、皮膚の色が白くなる程の力で頭を押すと、刺激は頭蓋骨に到達し、手の力と同じ力の内力が発生するからです。
もう一つは、皮膚を触れて白くなる程の力で頭皮を動かすと、骨と骨とが接合している泉門や縫合の部分に内力の集中が発生するからです。

すると、赤ちゃんの頭は非常に柔らかいため、手の力に対し内力が抵抗出来ずに負けてしまいます。それらのことから、ゆがむきっかけを与えてしまったり、頭蓋の構造が不安定になります。
反対に、1歳になると頭蓋の形状が定まり始めることで、手の力に対し頭蓋は凹んだり、膨らんだり、壊れたり、位置が動いたりしないように内力は抵抗します。
結果として、頭の左右差の改善が期待できません。​​​

また、頭がゆがむ方向に向かって、頭皮は引っ張られている状態になります。つまり、頭蓋をずらすゆがみは、骨をコーティングする頭皮に生じています。すると、頭皮に光沢が見られたり、頭を触れた際に頭皮の緊張や動きの左右差を触知できます。このことから、頭皮が敏感になっているため、皮膚を指先で触れたりむやみに動かしてしまうと痛みを感じてしまう可能性があります。
しかしながら、呼吸に応じた頭の動きを妨げないように頭を触れていると、頭蓋の粘性や皮膚の動きを利用して、わずかではありますが調整することが出来ます。

 

その際、呼吸に伴う胸郭の動きを見ながら、内力が生じないよう穏やかに両手のひらで頭を持続的に触れたり、表皮に微弱なずらす力を加えていくと、次第に頭皮の緊張が緩んでいくことで頭の左右差が整っていきます。
その理由は、穏やかに両手で頭を包むことで、呼吸に伴う目には見えない頭蓋の動きが正常な方向に誘導されるからです。
通い方についてはこちら​。

なお、ゆがみが向かった方向とは反対方向に微弱なずらす力を加えて調整していくのは、縫合に骨が増すことで接合部の密着が強固になり始める1歳からになります。

お子様の調整について

当店では、お子様の頭の形が心配で、月齢の早い時期から施術を受けられる親御様に専門病院への受診をすすめています。
その理由は、当店で頭の形状の評価は行えますが、3Dスキャンの測定で体積比較を行い○○症のレベル○、重症度の診断が行えるのは、頭の形外来とヘルメットを取り扱う機関のみになるからです。また、生後3か月~7か月の頃は、ヘルメット治療を始めた際の効果的な期間になります。

 

受診をされた際、口頭で問題ございませんのでゆがみの程度、もしくは測定値を教えて頂けると施術目標が立てやすくなるため助かります。また、ヘルメット治療と併用しながらの施術も行えます。
なお、受診を希望されない方、ヘルメット治療を希望されない方、ヘルメットが適用にならない方、1歳~1歳半を過ぎた方は、
頭の形状を評価した上で調整施術を行っていきます。

​生後4か月から開始する

当店では、赤ちゃんに対する頭の施術をゆがみが落ち着くのを待ってから行います。

 

例えば、切れかけの部分がある紙や消しゴムを引っ張ると切れかけの部分から裂けていきます。そのことから、寝ている新生児の頭に床からの力が作用すると、頭蓋の内部では骨の間が隔たっている泉門や縫合に力が集中してミクロな亀裂が生じる可能性があります。そして、亀裂が生じた後も、直ぐには頸の筋肉を使って床から自力で頭を浮かせたり、頭の向き方に癖があると正面や左右にコントロールすることが出来ません。そうすると、頭をあまり動かせないまま持続的に床からの力を受けるため、頭が成長で拡大しながら亀裂の部分を起点にゆがみが進行していく可能性が考えられます。7)つまり、ゆがみのきっかけが始まると予防が難しくなります。
しかしながら、育児の際にお子様と視線を合わせたり声掛けをしたり、日常で30分おきに両手で頭を床から軽く浮かせてあげるだけでも、きっかけや進行を多少なりとも予防できる可能性はあります。

 

生後1か月頃に親御様が頭のゆがみに気付き、その後の経緯を伺うと、生後3か月頃にゆがみが悪化したが、その後は落ち着いて生後6か月頃に改善したと言われました。つまり、出産直後から生後1か月の頃にゆがみが生じると、その後に進行し、生後3~4か月頃にゆがみの悪化のピークを迎える可能性があります。そうすると、生後6か月ぐらいまではCVAIやCIの数値が推移することが考えられます。
仮に、施術を行い直後は良くなったとしても、頭蓋の内部ではゆがみが進んでいるため悪化を止めることが出来ない可能性が高いです。その際、施術を受けたことで悪化したと誤解を招いてしまったり、更に悪化を招く可能性が推測されます。

 

それらのことから、変形を発症する前、最中、直後の時期でもある新生児~生後4か月未満の頭蓋の構造を材料力学の視点で言うと、外力の作用に対してゆがまないように安全率を考慮した設計がされていない状態であると推測されます。また、変形を発症していない赤ちゃんと比べて、外圧に耐えられる限度が低いことでゆがみが生じている可能性があります。そのため、発症直後の頭蓋内は不安定な状態であることが考えられます。
仮に、頭蓋の構造を考慮した上で真皮層に入り込まない程度の力で施術を行ったとしても、簡単に内力の耐え得る限度を超えてしまう可能性が高いです。

 

生後4か月を過ぎた頃になると、頭蓋の骨が隣り合うことで縫合という連結をする部分が密着し、併せて頭頂の骨が離れて連結をしている小泉門が接近します。8)また、赤ちゃんは頭の位置を変えて保ち続けることが出来るようになります。そうすると、あおむけで寝ていても後頭部が持続的に同じ位置で接しなくなります。これらのことから、床から受ける力が左右の後頭部に均一にかかります。その結果、頭蓋内部の補強が始まることでゆがみが落ち着き、生後5,6か月の頃から悪化をした分が改善されていきます。

 

以上のことから、施術の外力に対し頭蓋が安定した構造を保つことが出来るようになる生後4か月から施術を開始します。なお、生後4か月頃ゆがみに気が付いた場合、1か月待ってから施術を開始することをすすめます。その上で、適切に施術を行えば特に大きな危険性はありません。当店についてはこちら。

​受ける姿勢

基本的に0歳~5歳未満のお子様は、身体を起こした状態で施術を行います。
あおむけで施術を行うと、床から受ける力が頭蓋内に生じ、手の力が正確に伝わらないからです。そのため、0~1歳のお子様は、保護者様がベッドや椅子に座っていただき、お子様との対面抱っこをお願いしています。その上で、施術者は頭の後ろ側から調整を行っていきます。
※首のすわりがまだで頭がぐらついてしまう場合、あおむけで行うことがあります。反対に、頸すわりがまだでも、向き癖が強い場合は抱っこで行います。

2,3,4歳のお子様は、座り姿勢になり行います。

逆に、5歳の頃になると頭蓋の剛性が高くなるため、ベッドであおむけになります。そして、手の力に加え、頭の重みを利用しながら行います。※形状や頭の柔軟性に応じて座って行う場合もあります。アクセスはこちら。

30日に1回のペースで1年間行う

その理由は、頭が拡大する成長を待って施術を行わないと、骨の成長が正しい方向へ誘導がされないからです。頭が拡大する成長は、0歳から2歳頃までが特に旺盛ですが、1週間では拡大が起こりません。また、例え半年であっても頭は成長途上です。このことから、成長した時の形状に応じて調整が加えられないと改善が難しくなります。

 

そのため、30日に1度(月に1度)のペースで施術を行います。

 

そして、程度を一段階下げるには、赤ちゃんから始めた場合は10回程度、1歳以降であれば1年の期間が必要です。そのことから、数回の施術のみでは、頭が成長途上で終わってしまうため改善が難しくなります。反対に、月齢や年齢が早い時期から週1回のペースで施術をすると、繰り返しの力が頭蓋の接合部に集中することで構造が安定しません。それらのことから、1週間に1,2回ペースで数か月の期間で行う施術を行っていません。

 

当店では施術を受けてから約​30日後にご予約をお願いしております。1年の間に30日のペースを守りコンスタントに施術を行うことで効果が高まります。そして、その時の形に応じて1回1回の調整を焦らず丁寧に行います。施術のご案内はこちら。

参考文献

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