
赤ちゃん・子ども・大人の頭のメンテナンス
【頭のメンテナンスとは】
頭蓋骨の健康な状態を保ち、身体が成長・発育する過程で、頭蓋骨の成長に合わせて定期的なメンテナンスで、呼吸に伴う頭蓋骨の運動をケアする「健康維持・予防ケア」です。
頭のケアは、左右の頭蓋骨の運動や成長が自然に向かうように、「頭蓋骨が成長していく過程においての非対称の予防」することを目的としており、1回1回のケアでは「頭蓋骨を常に保つ」ことを目標にしていきます。
そのため、呼吸に伴う頭蓋骨の運動に合わせて頭の左右を両手で包み込むように触れて、呼吸に伴う頭の形に沿った異常パターンの運動をサポートしていきます。
そして、成長に合わせて頭蓋骨の運動が正確に行われるように「月に1回」の頻度でケアを行います。
主に、1歳から5歳・小学生を過ぎてメンテナンスを受けられているお子様が多いです。
当店が考える健康維持というのは、頭蓋骨に沿った頭に起こる運動とそれに伴う身体の姿勢を予防することです。
頭のメンテナンスケアをお子様の成長に合わせて行うことで、身長が伸びる4歳・5歳から小学生の時期の姿勢維持の予防に役立てられると考えています。
特にお子様は、頭の前後の幅に対して胸板が薄く、体幹で頭の前後左右の動きを支えるのが不安定なので、頭が鎖骨の位置よりも前方に傾いてしまった姿勢、反り腰、肩が巻き込む姿勢になりやすい傾向にあります。
そうすると、立っている時に足の親指の裏や踵で地面を踏みしめることが出来なくなるため、関節や脊柱に力が入らなくなってしまい、身体全身の緩みに繋がる可能性があります。
※足裏には、姿勢を維持するための感覚を受け取る器官である、メカノレセプターが豊富です。
それらのことから、頭のケアを行うことで、体幹を安定させ、不良姿勢の予防につながると考えています。
メンテナンスのやり方
基本的な方法としては、年齢(月齢)・成長と共に変化する、頭蓋の構造・形状・強度・剛性に関わらず、両手のひら全体で頭の左右の頭皮の表層を包み込むように持続的に触れます。そして、呼吸に伴う胸郭(肩周り)の動きを見ながら頭蓋の変動を感じとり、変動に応じて頭皮の表層に微弱な力を加えていきます。
※マッサージや徒手矯正は一切しません。そのため、頭蓋骨に機械的な刺激を加えたりなどの物理的な力を加えて、頭の形状を変化させることは一切しません。
メンテナンスをしている際の見た目は、両手で頭の左右を持続的に触れているのみに見えます。
呼吸に伴う頭蓋の運動をケアする
頭のメンテナンスは、呼吸に伴う目には見えない頭蓋骨の協調運動(頭蓋骨本来の正確な膨張収縮の運動)が日常生活で行われるように、現状の頭蓋骨に沿って起こる運動の癖(異常な運動パターン)をケアしていきます。
呼吸に伴う頭蓋の運動(変動)は、頭蓋骨によって、本来の運動の仕方とは異なる動きを取る場合があります。
例えば、息を吸った時に左右の頭蓋骨は、本来収縮しなければならないにもかかわらず、息を吸った時の頭蓋の動きが頭の左右が横方向に膨張する動きにシフトしてしまう場合があります。
また、頭蓋骨によっては、呼吸に伴い右側の頭蓋骨の運動は小さく、左側の運動は右側の頭蓋骨と比べて大きくなる場合があります。
その際、頭蓋の非対称な運動に連動して、首が傾く動きが見られたり、片側の肩が前に巻き込む動きが見られる場合があります。
呼吸に伴う頭蓋骨の運動は、外見では見えない程の微弱な動きであるため、その微弱な動きに対して、呼吸に合わせながら、皮膚の表層に微弱な力を与える程度(手の甲を指で触れた時に皮膚の色が白くならない程度の力)で頭皮を触れて頭の運動のケアを行います。
※血圧1mmHg=水銀を1mm押しあげる圧力=1.33hPa(ヘクトパスカル)=500円玉が頭に乗っている重さ=約7g。
「手の甲を指で触れた時に皮膚の色が白くなる程度の力」で頭を触れるということは、頭蓋に1mmHg以上の手の圧力をかけていることになります。
※例えば、自身の両手で自身の頭を抱えながら呼吸をすると、呼吸のしずらさを感じとることができます。
つまり、頭蓋に1mmHg以上の手の圧力をかけてしまうと、呼吸に伴う膨張収縮の運動を抑制してしまい頭蓋の変動をコントロールすることができません。
そのため、頭をケアする際には、1mmHg未満(7g未満)の手の圧力で行います。
※呼吸の比率は通常、息を吸うのが1(1~2秒)に対して息を吐くのは2(2~4秒)になります。つまり、人間は、1:2の割合での呼吸が行われます。そして、その割合で呼吸をリズミカルに繰り返します。
そのため、頭のケアをする際には、1:2の呼吸の割合に合わせて皮膚の表層に微弱な力を与えてケアしていきます。
仮に、頭を触れた時に受けられている方の呼吸が1:1の割合であった場合は、1:2の割合で運動がされていくように頭蓋を運動ケアしていきます。1:2の割合でリズム運動が行われた方が、後頭部の膨張する運動時間が長くなるからです。
※基本的にお子様は後頭部の成長がゆっくりであるため、少しでも後頭部の協調運動が起きてほしいのです。
※赤ちゃんの場合は、頭皮と骨の厚みが非常に薄く、また呼吸のリズムが早いケースがあることから、頭皮の表層には微弱な力を与えず、呼吸に合わせて両手で頭を包みながら、手のひらと赤ちゃんの頭皮の表面が触れ合う上で、膨張収縮の動きを感じとることを持続したケアを行います。
※無意識な呼吸と意識した呼吸とでは、呼吸(息を吸ったとき・息を吐いたとき)に伴う頭蓋骨の膨張収縮の法則が異なる場合があります。また、呼吸の割合・リズムには個々で異なります。そのため、頭のケア受けている方の、その時の呼吸に伴う頭の動きの法則や特徴に合わせてケアを行います。
それらのことから、頭のメンテナンスケアでは、頭蓋に左右対称な運動(頭蓋骨を左右対称に保つために起こる協調した運動)が起こるように促していきます。
「月に1回」の頻度で行う
お子様の場合は、メンテをした後に「頭蓋骨の成長」を待つため、敢えて間隔を空けてメンテナンスを行います。
※大人の方の頭蓋骨の場合は、メンテをした後に「頭蓋骨の代謝」を待ちます。若年層、中年層であってもメンテナンスが可能です。
身体全身が左右対称に成長(発育)していく過程で、頭蓋骨の成長(発育)も左右対称に向かうように、成長や骨の代謝(骨のリモデリング)に合わせて「月に1回」の頻度でメンテナンスを行います。
※たとえ成長が旺盛な赤ちゃんの頭蓋であっても、1、2週間では頭は成長しません。
そのことから、メンテを受けてから「約25~30日後」に次のご予約をお願いしております。
メンテナンスには期間が必要です
※数回のみのケアでは、脳(身体)が頭蓋骨の協調した運動を覚えている段階で終わってしまうことや、頭蓋骨の成長による誘導を得られません。そのため、複数回によるメンテナンスが必要になります。
頭蓋骨全体の運動を補助する場合は、1~3年程度のメンテナンスを要します。
また、メンテをはじめるタイミングにも期間は左右されます。泉門が閉じていない拡大する成長が旺盛な乳児期から始めた場合は、12ヶ月未満で終わることもあります。
そのため、幼児であっても開始年齢が早いほうがトータルの期間は短くなる場合があります。
※過去の経験から頭蓋の剛性(硬さ)・開始の年齢・成長のスピード・個人差があります。
頭蓋骨がゆっくり成長する場合や成長が停滞する時期もありますので、18回以上のケアを必要とする場合もあります。
そのため、幼児や小学生以上のメンテナンスは、多くの場合約1年から2年の期間を必要とします。
頭蓋骨の運動後戻りの予防期間を含めずに3年以上かかることもあります。
※ケアをする者が「頭を育てる」、「頭の骨格を正常な位置にサポートする」、「頭の筋肉や姿勢のバランスを整える」、「全身の骨格が正しい位置に戻ろうとする身体をつくる」、「寝返りができる身体にする」施術(治療)とは異なります。
※頭蓋骨の形状の「改善・解消・緩和」や「矯正・調整」及び「形が変わる変化」は、「自身の身体の成長や発育及び骨の代謝による頭蓋骨の改変」によって起こるものです。
つまり、自身の頭蓋骨の成長(自身の力)により頭の骨格が正常な位置に戻ろうとするのです。頭を変えたり育てているのはケアをする者ではなく、自身の身体が育てているのです。そのため、ケアをする者が変えるものではありません。あくまでも、成長の助けになれば、という思いで行っています。
マッサージ・矯正をしない物理的な理由
内力(応力)が発生する
例えば、「手指で手の甲を押して皮膚の色が白くなる程度の力」で頭を触れると、手の平や足の裏以外の皮膚は非常に薄いため、刺激は頭蓋骨に到達します。
また、頭皮の内層にある頭蓋骨を覆っている筋肉や帽状腱膜も非常に薄いため、筋肉や腱膜にアプローチしてしまうと、頭蓋骨に刺激が到達します。
そうすると、頭蓋内から手の力と同じ力の「内力」が発生し、頭蓋骨は動いたり・凹んだり・膨らんだり・壊れたり・位置が動いたりしないように抵抗したり、弾力が発生したりして、元の頭蓋骨の形に戻ろうとする力が生じます。
その際、内力は抵抗するだけではなく、意図しない方向(四方八方)に向かいます。そうすると、良くも悪くも頭蓋骨の変形や偏位が生じる可能性は0ではありません。
内力は別の言い方をすると「応力」と言います。応力は英語で stress(ストレス)と訳します。ストレスは、物理的な力による内部の負担を指します。
血圧が発生する
手で頭を触れて皮膚の色が変化するということは、頭蓋に1mmHg以上の血圧がかかっていることになるため、手の力で血の流れを変えていることになります。併せて、頭蓋骨に物理的な力が作用していることになります。
そのことから、1mmHg以上の手の圧力が頭蓋内に向かって作用するということは、頭蓋骨に「マッサージ」や「矯正」をしていることになります。
そうすると、頭蓋の内圧を考慮したときに、頭蓋内に応力が生じると頭蓋の内圧と比べて手による外圧の方が高い環境をつくってしまうため、好ましくありません。
乳幼児では手の圧力に耐えられない
扁平な頭蓋骨の表層には緻密な骨膜が存在します。また、頭蓋骨の下の層には硬膜が骨膜の役割を果たします。そのため、頭蓋に外力が作用すると、骨膜(内力)が脳を守ります。
乳児の頭蓋は外からの衝撃に対し、頭蓋骨が接合している「泉門」と「縫合」が振動を和らげることで脳を保護したり、呼吸に伴う頭蓋の変動を調節したりするダンパー装置と似た役割を果たします。
例えば、ペンの先は尖っているので字が書けます。そのため、指先で頭を触れたり頭を手先で掴むように触れて施術(ケア)を行うと、手の掌や指腹で頭を触れているのに比べて指先に圧力が集中することから、頭蓋骨に作用する手の圧力も数倍になります。
また、粘土を指で押すと、粘土は指の形に凹みます。つまり、皮膚の色が白くなる程度の力で頭蓋を触れると、頭蓋骨を凹ます力が作用していることになります。
乳幼児の頭蓋には泉門が存在し、頭蓋骨の厚みが大人と比べて非常に薄く、頭蓋骨の骨と骨とが接合する縫合の部分は、大人と比べて嚙み合った連結をしていないため、連結構造が非常に軟弱です。
そうすると、赤ちゃんや幼児の柔らかい頭蓋では、手の力に対する内力が抵抗できず、負けてしまうおそれがあります。
新生児~乳児の頭蓋は「特に柔らかく、剛性が低く、粘土のような質(粘性)を持ち合わせている」ため、それを利用して整えたり矯正をしようと考えがちですが、それは組織に負担をかけている以外の何物でもないので、構造を考慮した方法ではありません。
例えば、消しゴムや紙の切れかけを手で裂いたときに、どこから裂けていくのかというと、切れかけの部分から裂けていきます。そのことから、頭蓋に手の外力が作用した時に、まず内力(応力)は縫合や泉門の部分に集中します。
つまり、手の力で乳幼児の頭蓋骨を動かしてしまうと、縫合や泉門に大きな負担を与えていることになります。
頭蓋骨の内部は外からでは見えない
大人の頭蓋骨であっても、泉門が完全に閉鎖していない可能性や泉門の名残が存在していたり、骨と骨とが接する縫合が骨癒合していない部分が存在する可能性が考えられます。また、個々によっては、頭蓋骨の厚みが非常に薄い可能性も0ではありません。
そのため、強度が高く剛性が高いとされる大人の頭蓋骨であっても、手の力に頭蓋が耐えられず負けてしまうおそれがあります。つまり、頭蓋の構造(各頭蓋骨のパーツの形やパーツの組まれ方やパーツの厚み)は個々で全く異なるのです。
なお、外からでは頭蓋の内部は見えません。たとえ、手で「泉門や縫合の場所」や「頭の柔軟性」を感じとれたとしても、頭蓋骨の構造がどうなっているのかまでは正確にわかりません。そのため、年齢にかかわらず、頭にマッサージや矯正をしても、効果の予測がつかないのです。
結果として、内力が抵抗することで負担をかけてしまう、もしくは良くも悪くも頭蓋骨の軌道を変えてしまうおそれがあります。また、頭蓋の内圧と比べて手による外圧の方が高い環境をつくってしまうため、呼吸に伴う頭蓋骨の運動を手の力で妨げてしまいます。
【それらのことから】
・手指で手の甲を押して皮膚の色が白くなる程度の力で頭を触れる。
・頭蓋の平面と直交した頭蓋骨に向かう刺激を与える(頭蓋骨に圧力を加える)。
・頭蓋に血圧をかける。
・皮膚や筋肉を動かしたりする。
などのマッサージや徒手矯正などをして「頭の形を変える」ことは一切しません。そのため、大人の頭蓋であっても、頭蓋骨に向かう刺激を与えることはせず、皮膚の表層で感じ取れる頭蓋運動のケアを行います。
また、頭蓋に作用する手の圧力が7g未満であっても「形を変える目的」では行いません。
はじめての方

初回時にお名前と生年月日、年齢、ご連絡先などのご記入をお願いしております。
その上で、出産直後からの経緯を親御様から伺っていきます。
月に1回、頭の真上からの写真を撮ります。
頭蓋骨によっては、横(側面)からの写真を併せて撮ります。
※あはき・柔整広告ガイドラインでは、ウェブサイト等(ホームページ・SNS・ブログ等)に写真を表示することが禁止されているため、たとえお客様の同意があったとしても、写真をウェブサイト等に掲載することは致しません。
次に目視によるチェックを行い、評価をします。
※なお、頭の柔らかさ、動きの有無をしっかりと検査する触診は行っていません。頭蓋内に応力が集中し、ゆがみの起点になるからです。
受ける姿勢
0~1歳のお子様は、保護者様がベッドや椅子に座っていただき、お子様との対面や横向きの抱っこをお願いしています。その上で、術者は頭の後ろ側から両手で触れて行います。
※赤ちゃんの首がすわり始めていない場合は、あおむけで行うことがあります。
また、首がすわり始めていない場合でも、向き癖による首を向ける力が非常に強い場合には、抱っこで行います。
※特に赤ちゃん~2歳ぐらいのお子様の場合、発達の過程や状況に応じて、抱っこ・お座り・つかまり立ち・仰向けを使い分けて行う場合があります。
2歳~4歳のお子様は、ベッド上に座って行います。お子様が横になって受けたいときは、あおむけで行うことも可能です。
5歳を過ぎると頭蓋の剛性が高くなるため、頭の重み(重力)を利用して行います。そのため、5歳~大人の方はベッドであおむけの姿勢になり行います。
※後頭部の運動を促すため、座って行う場合もあります。
お子様が少しでも落ち着いて受けて頂きたいので、2歳以降のお子様にも保護者様に抱っこをお願いしたり、お子様と向き合い寄り添っていただく場合があります。
※生後6ヶ月以降になると、頭を前後左右に振る、頭を触れている手を振りはらう、動き回る、歩き走り回ったりする、眠くなり機嫌が悪くなることで、途中で止まることがあります。そのため、時間が長くなる場合があります。
※その際に、同じ姿勢を維持するのが困難な場合は、お座りやつかまり立ちの姿勢に変えながら行うこともあります。
※また、絵本や玩具をお持ち頂いたり、水分・おやつを与えながらや、スマホ等の画面や動画を見ながら施術を行うことは可能です。(店内でフリーWi-Fiをご使用いただけます)
※1歳~4歳のお子様によっては、絵本や玩具遊びに飽きてしまったり・眠くなったりする場合があることから、動き回ったりする場合があります。
どうしても難しい場合は、動画視聴をお願いしております。動画に集中して頭を触れていることが気にならなくなるからです。
そのため、動画を避けている保護者様の場合は、その点を考慮して予約をご検討いただけると幸いです。
それらのことから、お子様の頭のメンテナンスケアには、保護者様のご協力が必要になります。
※更衣室は設置しておりません。5歳以上の方はあおむけで行う場合がありますので、洋服がシワになっても構わない服装、女性の方はスカートではない服装を勧めています。
※店内でのおむつ替えは可能です。衛生上、おむつのお持ち帰りをお願いしています。
※授乳室はありません。哺乳瓶による授乳は可能です。
プロフィール

山本 諭
メールアドレス
1998年から従事しており、解剖学・材料力学・スポーツ医学の分野を取り入れた「頭蓋運動協調訓練」を提供、一貫して「安全を第一に」を提唱しており、公式ホームページやブログでも情報を発信している。2021年に東京都八王子市に開業、現在も頭のメンテナンスケアを提供している。