
通う頻度について|経過一例|留意点
「頭蓋骨の成長」を利用して、「月に1回」で行う
頭の「成長」による改善には、骨のリモデリング(骨の成分の吸収と再構築の改変)・縫合の補強・拡大する膨張が必要になります。
施術後は「頭蓋骨の成長」を待つため、敢えて間隔を空けて次回の施術を行います。そうすることで、頭蓋が成長したときの形状に応じて施術が行えることや、変形した部分を成長で補うことができます。
それらのことから、施術を受けてから「20~30日後」にご予約をお願いしております。
・成長が難しい変形のケースは?
※片側の後頭部の斜め平坦側と「対角側のこめかみ付近の平坦な部分」が進行している形状は、成長が難しい箇所が現れる可能性が高いです。それにより、周囲のゆがみ(頭蓋の前後と左右で相反する偏位)・片側の額の前方側方の突出・片側のハチ張りが大きくなるからです。また、片側の後頭部の斜め平坦側の「頭頂部の増高」が見られる形状も同様です。
※額の中心が突出している形状は、成長が難しい箇所が現れる可能性が高いです。それにより、額の横幅が広がる成長が難しくハチ張りも大きくなるからです。
必要とする期間の目安
施術期間は、非常に軽いゆがみであれば、3~5回ぐらい。頭蓋骨全体の運動を誘導する場合は、1~3年程度かかります。
また、施術をはじめるタイミングにも期間は左右されます。泉門が閉じていない拡大する成長が旺盛な乳児の時期から施術を始めた場合は、10ヶ月未満で終わることもあります。そのため、幼児であっても開始年齢が早いほうがトータルの期間は短くなる場合があります。
幼児から施術をはじめた場合は、軽い形状まで成長し落ち着くまで続けるケースがあることや、大人の施術の場合は構造が強固に定まっていることからトータルの期間は長くなるかもしれません。
※数回のみの施術では、頭の正確な運動・成長によるリモデリングを得られないことや、頭蓋骨は周囲の組織が安定するまで元の歪んだ方向に運動が戻ろうとするため、施術による位置の固定・頭蓋の強化が非常に重要になります。
それらのことから、親御様やお客様自身が見た目でゆがんでいると感じる形状であれば、ゆがみ全体の運動を補助する全体的な施術になることから12回~18回の施術を推奨しております。
※ゆがみの程度・頭蓋の剛性・施術開始の年齢・成長のスピード・個人差によっては、ゆっくり成長する場合もありますので、18回以上の施術を必要とする場合もあります。
そのため、幼児の手による施術は、多くの場合1年以上はかかります。場合によっては、後戻りの予防期間を含めずに3年以上かかることもあります。
なぜ、期間が必要なのか
その理由は、頭蓋骨の協調運動の仕組みにあります。
施術では、胎児~乳幼児の左右の頭頂骨の周囲には4種6か所の泉門、頭蓋骨の対向する骨と骨が連結する縫合という「連結間の繊維」と「縫合部の骨の再生」を利用して頭蓋骨の運動をサポートしています。
縫合の連結間は繊維であり、頭蓋骨の運動により伸び縮みします。そのため、運動を手で補助することで誘導された方向に縮み、逆のほうが伸びますが、縫合は一定の厚みを保とうとするので骨の吸収・再生が進みます。それを繰り返すことで、徐々に頭蓋骨のパーツが成長で動いていきます。
※そのため、毎日施術を行っても比例して1~2週間では頭蓋は成長しないため、成長で頭蓋骨は動いていきません。たとえ、頭蓋骨の成長が旺盛な赤ちゃんであっても1~2週間では成長しません。
そのことから、月に通う回数を増やしたからといって比例してゆがみが成長するわけではないため、週1回と月1回とでは成長度合いは変わりません。
また、たとえ優しい力で運動の補助をしても、1~2週の間に1~2回以上の頻度で位置を合わせる施術を繰り返していくとオーバーワークになります。
そうすると、泉門・縫合の繊維に内力が蓄積し頭蓋の構造は不安定になることで「後戻り」や「変形の悪化」のリスクもあります。
※なお、歯の矯正装置を装着している間の装置の調整による通院は、一般的には「1ヶ月に1回」程度の頻度で通院が必要になるとされています。
また、ヘルメット療法の初回装着後のヘルメットの調整や経過観察も「2週間~1ヶ月」に1回程度の頻度で通院が必要とされています。
手による頭蓋施術では装置や装具による固定はされませんが、手による施術後の成長による頭蓋の構造の補強が必要となるため「1ヶ月に1回」程度の来店頻度になります。
それらのことから、短期集中型の施術は行っておりません。
骨の再生には時間がかかります。そのため、ゆがみが大きく頭蓋骨に正確な運動範囲が大きく求められれば長い施術期間が必要になるのです。
それらのことから、乳児~2歳前位までは脳の拡大や縫合の骨の増加が旺盛で頭蓋骨が動きやすいことから、幼児から施術を開始した場合と比べて期間は短くなります。そして、縫合の連結は成人に近づくにつれて、噛み合った接合をしていくことから年齢と共に徐々に動きにくくなるのです。
成人の時期までは骨の代謝が常に行われるため、幼年~若年層ぐらいまでは成長を利用した施術が可能です。しかしながら、頭蓋骨の拡大・形状が変化する成長は、年齢が若いほど旺盛であることから、なるべく早い時期から施術を受けられることをおすすめします。
個人差はありますが、骨のリモデリング作用の周期の影響により、3~5回目ぐらいから成長が見られます。
施術を受けられているお子様の親御様からは、受けてから35日以上を経過すると「頭がうまく成長しているのか」伺うことがあります。こまかな頭蓋骨の運動を補助ができなくなることで施術がスムーズに進まないことが理由として挙げられます。
そのため、施術期間中に間隔が数か月空いてしまうと、骨のリモデリングのタイミングを逃してしまいます。そのため、ある程度形が整うまでは、20日~30日の間隔で施術を受けられるのがベストです。
こちらから無理におすすめすることはありませんが、歯の矯正もある程度の治療期間は必要です。できる限り早く終わらせたいと考えるかと思いますが、頭蓋の状況によっては、最後まで根気よく施術を行うことが必要になる場合があります。
当店では頭が少しでも成長で良くなればという思いで施術を行っているため、通う頻度と回数を推奨しておりますが、お子様の様子や親御様のご都合を見ながら施術を受けることも可能です。
ヘルメット療法との併用について
現在、当店ではお子様がヘルメット療法を受けている期間中に、施術との併用を行っていません。
ヘルメット治療は、お風呂・汗拭きのとき以外は23~24時間の装着が基本とされています。日中長い間頭蓋をヘルメットで固定しているものに対し、施術のために1度外すことによって、医師が判断した治療法の進行や治療効果を妨げてしまう可能性は0ではないからです。また、医師はヘルメット治療と理学療法との併用を推奨しています。
そのことから、ヘルメット装着中に当店の施術を希望される場合は、治療が終了してからお願いします。
経過の一例
※経過には個人差が現れます。無断転載を禁じます。









留意していただきたい13事項
1. 年齢に応じた施術時間を越えると頭や身体に負担がかかりますので、時間の延長は行っていません。
2. 経過には個人差があらわれることをご理解ください。ゆがみ方・強度・成長(発育)の仕方・年齢・性差により頭の柔軟性や呼吸に伴う運動の動きが個々で異なるからです。たとえ、頭が小さく柔らかい赤ちゃんであっても、同様です。
施術は、あくまでも「予防」であるため、1回で効果・即効性・永続性・改善性がある性質ものではありません。また、10回通えば形が必ず成長するとも確約はできません。受けられる方の成長のスピード・仕方・向かい方が影響します。
そのことから、頭の成長があっても、必ず丸くなる・改善する・完璧に左右対称になる・お客様が希望する形状が実現できるものではありません。
「少しでも形が成長すれば」という思いで受けて頂ければと思います。
3. ※当店では、外見からの評価は行えても、頭蓋の内部は見えないことや左右の体積比率が分かりません。
そのため、レベルの判断や医療機関に相談した方が良いかの判断はいたしかねます。
また、当店で施術を受けるレベルかどうかの判断もいたしかねます。
※生後から見た目で形が気になる場合や、頭蓋骨早期癒合症などの病気が心配な場合であれば、当店で施術を受ける前に頭蓋骨の専門外来などの病院・ヘルメット機関を受診されて下さい。
4. 施術を受けられる頻度が40~50日のコンスタントに続いてしまうと、成長(発育)が停滞したり、成長のタイミングを逃したり、成長が緩やかになるケースがあります。
5. 頭の成長・発育がゆっくりな場合には、通常の期間より回数を要します。
6. 他の病気の合併症・心身の障害からゆがみが現れている場合は、回数を要す、もしくは調整した位置を保てない場合があります。(身体・知的・精神・発達障害など)
7. 施術後に疲労・頭痛・めまい・目が眩しくなること・貧血が一過性の反応として出ることがごく稀にあります。手の力加減には注意をして行います。
8. ウイルス感染リスクを少なくするため、黙々と施術をする事があります。
飛沫予防のため、マスクを着用して行います。
また、お客様との距離感が近くなる対策としまして、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの粒子に対応した空気清浄機を設置しています。
9. 受けられる方の体調が不良の場合、頭蓋骨の運動が低減する可能性がありますので体調管理をお願いいたします。
10. 施術は、頭蓋を大きくしたり小さくしたりする性質のものではありません。
11. 過去の経験から、特に0歳から1歳代のお子様は、恐怖心が大人よりもはるかに高く、頭皮が敏感な場合があり、他人から頭を触れられることを嫌がる場合があります。
そのため、痛みを感じない程度で頭を触れても、赤ちゃんにとっては違和感でしかありません。
そのことから、頭を持続的に触れている際、親御様が想像している以上に泣いてしまうケースが予想されます。
※お子様が大きく泣いてしまった場合でも、次のご予約の方がいらっしゃいますので施術時間の延長は致しかねます。
施術はお子様の様子や状況を見ながら行いますが、基本的には通常通り頭を触れて施術を行います。
その際、1回の施術中に頭を触れている機会が少なくなってしまった場合でも、料金のサービスや返金はできかねます。
12. 大泉門は早ければ生後7,8か月頃から閉鎖します。また、2歳を過ぎると成長で頭蓋骨の発育するサイクルがゆっくりになることから、形状が定まり始めます。
そのため、お子様によっては1歳を過ぎると成長がゆっくり、もしくは停滞する時期が現れる場合があります。
13. インターネット・SNS・口コミサイト等による誹謗中傷、当店や個人を特定する書き込み・不快な投稿・名誉毀損・比較優良広告・虚偽・一般の人が誤認する掲載をした場合には、厳正な対処・法的な対応を取らせていただきます。
また、書き込まれた方の施術をお断りしています。